「知っていますか?」
今日も、彼女は意味深に声をかけてくる。

誰かが誰かに依存するということは、その人をその人たらしめる根幹の部分が相手なしでは成り立たなくなっていって、だからその人は相手に絶対に嫌われないような存在に変質していこうとして、「その人」が失われていく。だけどその人にとっての「自分」とは「彼/彼女がいるからこその自分」だから、いくら「本物の自分」が失われようとも相手が自分に微笑んでくれる限りどこまでも自分を変質させていく。むしろその人はそれを望んで生きていく。だから、いつしか訪れる別れがその人から奪っていくものは計り知れない。その人に何が残るのだろうか?

 

なにが恐ろしいって、これは誰にでも起こり得ることだったりすること。学校でも教えてくれないということ。自分の周りにもそんな人がいないだろうか?

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