そうでしょう、そうでしょう

「知っていますか?」彼女は今日も意味深に声をかけてくる。

宇治散策記 上

こんにちは。私は試験が終わって絶賛脱力中です。

 

先日、吹奏楽に青春をかける少女たちの物語「響け!ユーフォニアム」の新作劇場版が公開されるというニュースが発表されました。それとのつながりで今回は、この「ユーフォ」という作品の聖地となっている京都府宇治駅周辺を散策した時の様子を書こうと思います。

そもそも私がこの作品を知ったきっかけは、私がまだ高校にいたある日、友人が「今度の春アニメで京アニは『響け!ユーフォニアム』という作品をやるらしい、(自分は)吹奏楽は素人だけどきっと面白いに違いない」と言って教えてくれたのが最初でした。当時私は京アニが何の略かすら知らなかった(強いて言えば、イケメンキャラのアニメを多く作ってるところだと思っていた。今思えば「Free!」のせい)ので、これはいい機会だと思い、見始めるとともに原作を一気読みしました。そしてすぐに、「この作品はとても面白い!」と思うような魅力を幾つか発見することができました。

 まず1つは、原作で登場人物たちが話す言葉たち。東京から来たという設定の主人公の「黄前久美子」は標準語なのですが、ほかの登場人物たちは地元の方言で語らいあうのです。私は今までそのような方言を前面に出す小説作品に出会ったことがなかったので、とても興味を惹かれました。何より、実はその方言自体が私自身聞き慣れたものだったというのも大きかったです。というのも私の親の実家が大阪と京都にまたがる地域にあるので、その地域出身の私の親が使う言葉と「ユーフォ」の登場人物たちの言葉遣いは、細かい差異はあれども似ていました。そのため人によっては読みづらく感じてしまうこの作品の文章も、私にとってはむしろ親しみを持てるものとなっていました。

 2つ目は、原作者の武田先生がまだお若い方だということ。さすがに『私と同世代』と言うと語弊がありますが、それでも数年の歳の差しかなかったので「若くてもこんな惹き込まれる物語が書けるんだ」と非常に感銘を受けたのです。本文を読んでいても、いたるところに若いフレッシュさが感じられる気がして親近感を得られました。

 こういった縁をきっかけにして「ユーフォ」にドハマりした私は、それから何度か聖地巡礼で宇治を訪れることになりました。そんな宇治でしたが、実はこの作品を知る前に何度か訪れたことがある場所ではありました。子供のころは親に平等院に連れていかれて、渡された10円玉を眺めた記憶があります。ユーフォに出会う前、最後に宇治に行ったのは中学校の修学旅行の時でした。昼ご飯を、京阪宇治駅を出て少し坂を上ったところにある「伊藤久右衛門」さんで頂いたのをよく覚えています。なので宇治は『初めて訪れる土地』というわけではなかったのですが、この作品を通して知ることができた新たな宇治の表情を確かめてみたくて、新鮮な気分でわくわくしながら訪れることができました。

 

ではでは本題の聖地巡礼へ。

宇治に電車で向かう場合、合わせて2つの路線の選択肢があります。1つがJR奈良線のJR宇治駅で下車する方法、そしてもう1つが、ユーフォの作中にも頻繁に登場する「京阪電車」で行く方法です。私は京阪で行きました。

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京阪宇治駅のホーム。この構図のカットもアニメに出てきましたね。

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京阪宇治駅の内部は石造りの洒落たデザインになっています。

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エスカレーターを降りて、改札の外へ。外観を望む。

駅前から歩き出すとからすぐに宇治川を見ることができます。

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先ほど話に出てきたもう一つの路線、JR奈良線。京阪宇治とJR宇治は割と離れています。

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宇治橋の欄干。この橋は、主人公の久美子が通学の途中で通るという設定になっています。なのでアニメの中でも、久美子一人と橋の背景というだけでなく、久美子と他の登場人物とが共に橋をバックに描かれるシーンもありました。その中でも印象的なのはやはり第12話(http://tv.anime-eupho.com/story/12/)の、「久美子が悔し涙を流しながらこの橋の上を全力疾走し、『悔しい…!悔しくて、死にそう…!』と零すシーン」ではないでしょうか。あのシーンを初めて観た時は比喩ではなく鳥肌が立ちましたし、その時の心が激しく揺さぶられた記憶はずっと忘れることのできない思い出になりました。アニメって、こんなにも人の感情に訴えかける事ができるんだと、初めて実感した瞬間でした。

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宇治橋を西側から望む。

そのまま真っすぐてくてくと歩いていくと...

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JR宇治駅に到着。第8話(http://tv.anime-eupho.com/story/08/)で葉月が秀一との待ち合わせに使っていた場所ですね。手前にあるのは茶壷の形をしたポストで、実際に見てみると結構大きくて目を引きます。

このポストのすぐ横には宇治市の観光案内所があって、中で聖地巡礼のマップを貰うことができます。入り口では久美子の等身大パネルがお出迎え。許可をいただいて撮影しました。(注:どちらも2016年春時点、現在もあるかは不明)

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今度はJR宇治駅から、久美子の住んでいるマンションがあるという設定になっている場所の方に歩いていきます。 

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宇治といえばこの中村藤吉本店さんも有名ですよね。宇治に来たときは毎回中に入れないかとチェックするのですが、いつも混んでいて結局1回も食べることができていません・・・。

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途中、縣(あがた)神社に到着。第8話での「あがた祭り」の舞台となった神社です。緑に囲まれて佇む神社が、独特の荘厳さを醸し出しています。

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お参りをしたのち、また歩いていきます。

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左側に見える緑の壁の向こうは平等院です。そしてこの道の先にモデルとなった場所があるのですが、さすがに建物はなく雑草が生い茂っているだけのところでした。

そのまま「あじろぎの道」と交差して、再び宇治川に出ます。

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中州にかかる橋の1つ、「喜撰橋」です。この時実は宇治川の堤防工事が行われていて、本来見れる景色とはまた違った意味で圧巻の光景が広がっていました。というのも、

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なんと川が半分せき止められていたのです。中州にあった歴史を伝える看板によると、宇治川は昔から数多くの洪水を引き起こしてきたそう。これだけ大きな川が氾濫してしまうを想像すると、ゾッとするものがありますね...

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川の左岸に戻り、再び「あじろぎの道」へ。原作小説では時々このあたりの描写がされていますね。穏やかに流れる時間の中、ゆったり川を眺めつつ散歩するにはちょうどいい道だと思います。

そのまま北向きに進んでいくと。

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む、ここは...

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ユーフォの作中で何度も出てきたベンチです!作品での描写そのままの光景が広がっていて、非常に感動しました。私だけでなく、他にも多くの方たちがいらしてここで写真を撮っていました。

 

上編はここまで!次回は秀一と久美子がよく座っていた堤防や、大吉山に向かってみますよ!

 

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